祖母が【認知症でも独居】できる理由

未分類

私の祖母は現在91歳。軽度〜中等度と思われる認知症があります。

祖母は「食事やトイレが自分でできなくなるまでは家で暮らしたい、それが無理になったら施設に入る。」と本人の希望でいまも自宅で一人暮らしを続けています。

「認知症でこの年齢で独居?大丈夫なの?」と驚かれることもあります。

確かに多くの人は、認知症=施設入居というイメージを持っているかもしれません。

でも我が家は、祖母の「外出や旅行、人付き合いがあまり好きではなく、自宅が一番安心できる場所」という気持ちを尊重して、いまも在宅で見守る選択をしています。

なぜ独居が成り立っているのか、家族の関わりやサポート体制をまとめました。

1. 祖母の現在の様子

同じ話を何度も繰り返す(同じ昔話を繰り返すなど)

直前の出来事や日付を忘れる

身近な家族や主治医の顔しか覚えていない

昔の記憶が部分的に消えている(幼少期の記憶が強い)

【できること】

食事は自分で箸を使って完食(食欲旺盛な方)

介護オムツではなく、トイレでの排泄(夜は安全のためポータブルトイレ)

家の中の一人での歩行(歩行器や、つたい歩き)

電話をかける(耳は遠いがギリギリ会話できる)

車の乗り降りが自力でできる(軽い支えと見守り程度)

電子レンジのあたため機能

2. 独居を支えるサポート

家族の支え

孫である私や祖母の息子(私の父)が比較的に近所に住み、 いつでも駆けつけられる体制

本人の「できれば最期まで家で暮らしたい」という希望を尊重することに家族が賛成している。

無理になったら施設入所も検討

訪問介護(ヘルパー)

朝夕のバイタルチェック

薬の管理

食事提供の補助(温かいお茶やスープの提供や配食の温め、冷蔵庫内の管理など)

掃除(ポータブルトイレ清掃を含む)

デイサービスの準備

洗濯

ヘルパーさん訪問時の様子など、連絡事項をネットで確認できるサービス

緊急時の駆けつけ・家族への連絡(病院のナースコールのようなボタンを押すと事業所が即時対応し、必要なら救急車も手配)

デイサービス

入浴(湿布の貼替えや、保湿クリームの塗布)

運動プログラム

昼食の提供で栄養面を補う

散髪(希望した際に施設内で可能)

3.独居を支える便利な商品

見守りセンサー、カメラ

以前、家の中で転倒して動けなくなっていたことがあり、我が家ではパナソニック製の見守りセンサーで定期的な動きがあるかを確認している(家族のスマホアプリ利用)

重度になった場合は見守りカメラに変更を検討する

温度湿度を管理する SwitchBot ハブ2(スイッチボット)の導入

機械の操作が苦手である祖母が夏にエアコンのリモコン操作を誤り、暖房を付けてしまって、元に戻せずにいたことも。

「SwitchBot ハブ2」ならスマホでエアコン、扇風機など各種電化製品のオンオフや温度設定を操作できる。※設置場所にWi-Fi環境必須※

また、高齢者は温度の感覚が鈍くなっていることがあるため、遠隔で寝室等の温湿度を監視すると安心

配食サービス・冷凍弁当

地域の配食サービスとは別に、我が家では【 食楽膳 】という冷凍弁当の宅配サービスを利用しています。

高齢者向け通常食の他に、塩分控えめや食感のやわらかなソフト食など、種類も豊富。

冷凍なので必要な時に電子レンジで温め出来るので便利。

私自身や子供の体調不良の際、高齢な祖母に近づくことができない期間に食事があるかと心配しなくて済むようになりました。

参考:食楽膳 公式ホームページ

他にも初回お試しができる介護食は多数あるので、各社試してから決めることをお勧めします。

4. 独居継続のポイント

本人にある程度、自力での生活力とや自宅に居たいという意思がある

緊急時、24時間駆けつけられる家族・サービスがある

独居でも安心安全な対策の機器(緊急ボタンや見守り装置)の活用

まとめ

認知症の在宅生活は、【本人の意思】【家族のサポート】【地域や介護サービスの利用】

この3つのバランスが重要です。

家族の生活環境などで、本人の意思を尊重することが難しい場合も多いと思います。

私も数年前は仕事や子育てなど自分の生活もある中で、祖母の介護に悩むことも。

祖母には私以外も、子も孫も何人もいるので、近くに住む私だけが苦労しているように感じて、負担に思ったり、不満を感じることも過去にはありました。

私の場合は、ケアマネさんに相談するなど介護のプロから知識を借りて、自分に出来る範囲でのサポートを目指そうと思うことで乗り越えてきました。

便利な製品やサービスに出会えたことも、大きな手助けになってくれています。

一度挫折しかけた経験から、本人の意思を尊重するあまり、無理をして介護者である家族の負担が大きくなることも避けないといけないと日々感じています。

皆さんもぜひ、介護のプロや便利なサービス、製品を頼りにしてみてください。

この記事に少しでも参考になる内容があれば幸いです。