【介護疲れ】「私しかできない」と抱え込んだ私が、介護を続けられるようになった理由

はじめに

介護を始めた頃の私は、

「私がやった方が早い。」
「私が一番わかっている。」

そう思っていました。

「今の祖母」を一番知っている

私が他の家族より一番知っているのは「昔の祖母」ではありません。

「今の祖母」です。

今日できること。
今日できないこと。
最近の体調。
不安になりやすい時間帯。
どんな声かけなら安心してくれるか。

毎日関わる中で少しずつ覚えたことでした。

病歴や飲んでいる薬の情報だけではなく、

・どこまで体を動かせるか
・立ち上がる時にどこを支えると安心なのか
・食べられるもの、食べにくいもの
・今どんなことを不安に感じやすいのか
・どんな声かけをすると落ち着くのか

そんな「今の生活のコツ」を一番知っているのが家族の中で私でした。

家族に頼むと、一から説明しなければならず、

その方が時間も労力もかかることもありました。

「それなら私がやった方が早い。」

そう思うことが増えていきました。

毎日続ける人だけが抱える苦しさ

家族が稀に関わることもありますが、

少し手伝っただけで

「大変だった。」

と言われたり。

その後は続かなかったり。

少しは手伝ってくれるようになって

楽になるのではと期待した分、ガッカリすることも。

そして、祖母も普段から何でもしている私よりも、たまに手伝った家族に対して

「あの人は忙しいのにしてくれて…」と気遣っているのを聞いて

私は毎日のように続けているのに…。と感じてしまったり。

毎日やっていることは、

当たり前になっていく。

そんな気持ちが積み重なっていきました。

気持ちの行き場がなくなった日

頑張っているのに、

感謝されるどころか不満を言われることもありました。

毎日のように関わることで気持ちの距離が近い分、

祖母が自分で思うようにできないもどかしさの捌け口にされ愚痴や嫌味を言うことも。

「なんで私だけ?」

そう思う日が増えていきました。

今なら思うこと

今振り返ると、

一番苦しかったのは介護ではなく、

「私が全部やらなければいけない。」

という思い込みだったのかもしれません。

介護は頑張りすぎるほど苦しくなります。

だから今は、

「自分が続けられる形で関わる。」

それが一番大切だと思っています。

私が手放したこと

私は、「寂しくないかな」「不安じゃないかな」と思って、

日頃からまめに祖母に電話をしたり、家に行って長く話を聞いたりしていました。

介護だけではなく、気持ちの支えにもなれたらと思っていたからです。

でも、私は人の気持ちを抱え込みやすい性格でした。

長時間、愚痴や不満を聞き続けることは、少しずつ私の心を疲れさせていきました。

そこで思い切って、

「必要以上に抱え込まない。」

と決めました。

電話は用件を中心に。

会う時間も無理のない範囲で。

最初は罪悪感もありました。

でも、不思議と心が軽くなりました。

介護をやめたわけではありません。

「自分が続けられる形」に変えただけ。

今は、その方がお互いのためだったと思っています。

私が一人で抱え込まなくなった理由は、もう一つあります。

サービスに頼ることは、本人のためにもなる

以前の私は、

「祖母の話し相手は私がしなければ。」

と思っていました。

でも訪問看護や訪問リハビリ、定期巡回サービスなどを利用するようになり、その考えは少し変わりました。

祖母には私以外にも話せる相手ができました。

専門職の方との会話は気分転換にもなり、生活にメリハリも生まれます。

私は「全部私が支えなければ」と思い込んでいましたが、

実際はサービスを利用することで、祖母の孤独も和らぎ、私自身の心の負担も軽くなりました。

本人の生活を支え、家族の心も支えてくれる存在なのだと、私は介護を通して実感しました。

介護サービスは「相性」が大切

合わないサービスは、変えてもいい

一度で諦めなくていいんです。

介護サービスも人と人との関わりです。

相性が合う人もいれば、合わない人もいます。

私は担当者も事業所も変更してもらったことがあります。

最初は「申し訳ないし、私が我慢すればいいのかな」と思っていましたが、相性の合う方に出会ってからは、祖母も安心して過ごせるようになり、私自身の気持ちも軽くなりました。

だから、一度相談して思うようにいかなかったとしても、「サービスは合わない」と諦めないでほしいと思います。

さいごに

介護は頑張る人ほど苦しくなります。

だからこそ、一人で抱え込まないでください。

私も「全部私がやらなければ」と思っていました。

でも、自分が続けられる形に変えたことで、祖母との関わり方も、

私自身の心も少しずつ変わりました。

介護は、頑張り続けることよりも、続けられる形を見つけることの方が大切だと私は思っています。

\ 最新情報をチェック /

コメント

PAGE TOP